和食の文化性を背負って歩く。

歩いて旅する中で、和食の考え方・構造・知恵には、ときに感謝し、ときに驚愕します。

...例えば、乾物。煮干しや干し椎茸などには、軽量性や保存性だけでなく、美味しさが共存しています。あるいは、出汁。昆布や鰹節を抽出したこの液体のうま味を軸にした満足感は、豊富なミネラルや疲労回復効果など、行動を継続するための機能を持ち合わせています。和食の根幹ともいわれる「一汁三菜」という構造は、栄養バランスの設計を容易にしてくれる仕組みでもあります。加えて、自然を尊重する姿勢や、バリエーション豊かな地域性なども和食の特徴とされています。

そんな和食の文化性を、私たちYAMABUSHI TRAIL FOODSはトレイルに持ち出したいのです。

FOOD LAYERING SYSTEM

和食の特徴のひとつである「一汁三菜」をレイヤリングシステムとして解釈しました。「一汁三菜」とは「飯と汁」を軸に、いくつかの「菜(おかず)」で栄養バランスをとり、香りや食感を「香の物」で補うという考え方のことですが、この献立の構造を踏まえると、食もまた道具であるということが理解しやすくなります。YAMABUSHI TRAIL FOODSは、一食の献立をレイヤリングとして捉えることで、行程中の食事の構成を“編集”する知恵を身につけたいと願っています。